リフォーム事例02　ヒートショック対応リフォーム

施工事例case

ヒートショックが身体におこりトイレ・お風呂場のリフォームをご依頼頂きました

工事日：2017年5月から
施主様のご状況
リピーターのお施主様で奥様と二人暮らし。
旦那さまは車いす生活。
前回は1Fのリビング･キッチン・ダイニング・洗面トイレをバリアフリーリフォームしました。
今回は1Fの別のリビング、洗面トイレ、寝室、バスルームのリフォームでご依頼がありました。
ご相談内容・お困りごと
・今回のリフォームのきっかけは、冬場に奥様がお風呂で頭がフラフラしたことでした。
　原因はヒートショック。
　お風呂場は昔ながらの造りつけのもので、「温かいリビング」→「冷えたお風呂場」→「暖かい湯船」
　というふうに気温の激しい差によって、血圧が急に変化して身体に負担がかかったと思われます。
・また、築30年ほど経ったクロス、カーペットの汚れや車いすでの使い勝手の悪さの解消、
　間取りの変更なども思い立ったとのことでした。
ご要望
○全体
・納戸の一部を寝室にするなど間取りを変えたい。
・壁･天井のクロスの張替え、照明の交換、リビング･寝室の床をキレイにしたい。
・車いす生活なのでリビング、寝室、洗面トイレの床をフラットをにしてほしい。
・車いすが壁にあたると、壁のボードがボロボロになってしまうのが嫌だ。
○お風呂場
・頭がフラフラしない健康的なお風呂にしたい。
○洗面トイレ
・トイレに行く際、玄関を経由しなくてはならず使い勝手が悪いので、リビングの壁を壊してリビングから直接トイレに行ける動線にしたい。
そのとき、車いすでトイレに出入りできる間口を確保できるか心配。
○リビング、寝室
・クロスは横木目調にしたい。傷が目立ちにくいクロスが良い。
工事内容
・既存の壁、造りつけ家具、天袋を解体して、新規の間仕切り壁を造り、間取りを変更しました。
　このとき壁は、費用を抑えるためになるべく壊さず、既存のものを利用するように計画しました。
・リビングの床は新しくタイルカーペットを敷きました。
　理由は、車いすで傷つくことがないことと、汚れた場合はその部分だけ交換できるためです。
・お風呂場はシステムバスに。
　さらに浴室暖房機を設置して冬場でも浴室を温かくして気温の差をなくすことでヒートショックを防ぎます。
・トイレは新しいものに交換しました。
　トイレの手すりは、お施主様が長年使い慣れた手すりをクリーニングして再利用しました。
・最後にテレビ台となる家具類は、お施主様がクロスに併せたアンティーク調のもをご用意されました。
・横木目のクロスは種類が少ないので、通常は縦に貼る縦木目のクロスを横貼りして横木目にしました。
また、「傷ついたときに目立たないように」という要望に答えて、「ビンテージ」、「アンティーク」系のクロスを選びました。
・システムバスの大きさは、隣接する洗面トイレスペースとの兼ね合いで「1216サイズ」と呼ばれる小さ目なもので考えていましたが、システムバスの壁の厚みをできるだけ小さくするなどの工夫で、「1317サイズ」と呼ばれるワンランク大きなものにすることができました。
・新しい壁は、車いすがぶつかると想定される床から90cmまでの高さまでは通称「コンパネ」と呼ばれる木の板を下地に使って、車いすが壁にぶつかっても壁がボロボロにならないようにしました。
・車イスが通れる間口が確保できるか心配していた洗面トイレの入り口には、通常の「開き戸」を設けると枠の厚みの分、間口が狭くなってしまいます。
そこで枠を設けず、丁番を直接壁につける方法にしました。
このとき、メーカーの規格建具ではなく、間口に合せたオーダーメイドの建具をつけて、車いすが通れる間口を確保しました。
工事期間：約10日間
工事金額：-