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九頭竜川とサクラマス

2016.04.22  

こんにちは。


今日は趣味の釣りの話です。

福井県を代表する河川の九頭竜川でサクラマスが釣れます。
以前記事に書いた魚ですね。

九頭竜川では毎年春ごろになるとサクラマスが
秋に控えた産卵のために海から遡上してくるのです。

サクラマスが遡上・産卵して、毎年命をつないでいくためには
様々な条件が必要と思われます。

まず海から産卵場となる上流域までちゃんと移動できなくてなりません。
大きな堰があると移動が妨げられちゃいます。
(九頭竜川には鳴鹿大堰がありますが、魚道が設けられており、
遡上の時期に合わせてサクラマスが遡上しやすいように魚道内の流量調整を行っています。)

あと身体が大きいので安心して見を隠すことのできる水深が深~い「淵」が必要です。
逆に夏場の酸素不足を補うために水がバシャバシャ流れて酸素が配給されるような浅~い「瀬」も必要かもしれません。
つまり「深いだけ」、「浅いだけ」の単調な環境は良くなさそうです。

産卵場には、産卵床となる礫石などの適度な河床材料がほしいです。

もちろん「サクラマス」と呼ばれていますがもともとは上流の渓流に生息する
「ヤマメ」ですので上流域の水質がキレイでないといけません!


「なんてデリケートなお魚なんだー」

と書きながら思いましたが、
サクラマスが生きていくには実際はもっと条件があることでしょう!


・・・つまり何が言いたいか


「ずばり!!
九頭竜川は、サクラマスが生活史を全うできるくらいの
良好な環境を保ったステキな河川でしょう~(まるおくん風)」


もちろん九頭竜川で毎年サクラマスが遡上できているのは
サクラマスの保全活動をなさっている方々や地元の方々の地道な努力あってのことだと思います。

ところで小学校や中学校の理科の授業で、生態系のピラミッドの図をよく見たことと思います。
普通は「ライオン」とか「タカ」などが上位種ですが、
「河川の生態系」に限定すれば、身体の大きなサクラマスは「上位種」と位置づけできそうです。

このことと「サクラマスはさまざまな環境が必要だ」ということと関連付けてみると、

①サクラマスが生息できる=②色んな環境がある=③それぞれの環境に適応している生物種(下位種)が多く生息できる
=④ファンタスティック!!


現在、国道8号より下流側で新幹線工事が行われています。
開通時の利便性や福井にもたらされる経済効果を鑑みると非常な重要な公共事業の一つでしょう!

事業では可能な限り河川へのインパクトを減らすため、橋脚の位置を検討したり、
濁水が流れにくいような施工上の対策が取られるようです。


これからは、人々の利便性を追求しつつも
自然環境と共存できるような認識がもっと広まっていくといいなと思います。





・・・今日はうまくまとまったな(キラリン)




と思ったら釣りの話してない。。。




夕焼け 8号線 九頭竜川 風景 福井 スタジオ・カーサ
【夕焼けの九頭竜川 下流に見えるは国道8号】