リフォーム事例07　居抜き物件の改装工事

施工事例case

居抜きの物件を改装しタイヤショップを開店したい

工事日：2015年10月
施主様のご状況
リピーターのお施主様。以前、お施主様の家を新築させていただいたことがあります。
ご相談内容・お困りごと
「タイヤショップの仕事で独立して、新しく店舗をかまえたい。」というご依頼です。
当初、「新築」or「空き物件を改装」で悩みましたが、「空き物件を改装」することになりました。
立地や建物の規模、価格などの条件で総合的にクリアーしたその物件とは、「蔵」。
もともとは農協のお米の蔵なので、広さは十分で、しかも昔ながらの「合掌造り」。
すでに独自性満点です。
メインの蔵の隣には資材などを置いていたと思われるサブ倉庫が併設されています。
改装にあたっての要望は以下の通りでした。
・タイヤを交換する場所として車や機材分がおける空間が必要。
また、お客さんから預かったタイヤや商品のタイヤを保管するスペース、待合い室、バックヤード、トイレ(共有)が必要。
・設備関係(リフト、タイヤチェンジャー、バランサーなど)の電気工事。
・改装の費用はなるべく削減したい。
工事内容
【内装】
・広いメインの蔵は、車を入れてタイヤを交換できる作業スペースとして利用し、併設されているサブ倉庫は間仕切りして待合い室、バックヤード、タイヤ保管庫にすることにしました。
・施工費を抑えるためメインの蔵の内装は、トイレ増設、壁のボロボロなベニアの一部貼替え、電源･照明を取り付けるだけにとどめ、あえて合掌造りの大きくて立派な天井が見渡せるようにしました。
・照明は、夜間でも手元を明るく照らせるように大きな水銀灯を設置しました。
・待合室やバックヤードは既存のままとはいかないので、新たに天井や壁を「LGS」と呼ばれる金属の材料で作りました。壁や天井には断熱材を充填し、クロスを貼って仕上げています。床はコンクリートだったので、「クッションフロアー」という塩ビ素材で柔らかな床材を貼っています。
サッシは壁の上下に設置して、外を歩く人の視線を遮りつつ、採光できるように工夫しています。
【外装】
・外壁はボロボロなトタンでした。そこで正面の壁については、和風な外観に合せてスギの板を重ねながら貼っていく「鎧貼り(よろいばり)」という方法で、トタンの上から貼りました。
また、ポーチの鉄骨の柱はイエローで塗装。
・サブ倉庫は、正面のシャッターを解体して新たに壁を造りました。
待合室側の壁になるのでサッシを上下に設置したほか、アイボリーカラーのモザイクタイルを張り付けて外観のワンポイントとしました。
・最後に看板を設置して完成です。
スポットライトをつけたので夜間は看板を照らすことができます。
お店のロゴはお施主様の息子さんが考案したものです。
・「とにかく施工費を抑える」ことを第1の条件として計画しました。
特にタイヤを交換する作業場スペースやタイヤ保管庫は思い切ってあまり手を加えず、現状に近い状態で利用することで、施工価格をグッと抑えました。
外観も必要最小限の手直しですが、以前の蔵のボロボロ感をなくしました。
また、店舗であることがわかるように看板の位置や大きさも考慮しました。
工事期間：約14日間
工事金額：-